父が押し入れの掃除をしていた。
衣替えかと思ったらそうではなく、
もう誰も着ない、母の服を整理していたのでした。
そういえば、去年の11月に母が亡くなって、
すぐの頃から父は母の持ち物を整理していた。
その様子を見ながら、私自身はものすごく悲しい気持ちでした。
確かに母はもういない。
だから誰も母の服は着ない。
だから整理する。
それは真っ当なことなんだと思うのですが、
何もそんなにすぐに片付ける必要ってあるんだろうか?
もう少し時間がたって、母のことが思い出になってからでも・・・。
そんなにすぐに捨てちゃかわいそうだよ。
そう思ってました。
それでも父は毎日のように、
押し入れや台所にある、いらないもの、使わないものを
整理していってました。
さすがにもうないだろうと思っていたんですけど
まだ捨ててなかったものがあったようです。
母のものをずっと置いていても、別に置く場所がないとか
そんな理由で困ったりはしないはずなんですけど・・・。
そういう意味では父は父で母のものがそばにあることが
悲しいのかもしれません。
母の持ち物は昭和そのものです。
大丸と書かれた帽子を入れる箱。
レトロとしか言いようがありません。
今日は洋服など袋2つ分と、整理ダンスをいくつか
処分するようです。
母の思い出がまたなくなって行くようで悲しいです。
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