【2021.12.10】
親父の物忘れ、いやボケが進行してることは知っていた。
いつかこういう日がやってくるだろうとも考えていた。
それがやってきた。
昼間、叔母の付き添いで買い物へ行った。
その時、親父は近所に散髪に行くと出て行ったと聞いていたが、
昼になっても帰ってこなかった。
もうこの時点でやばいというか、アカンという気持ちにはなっていた。
とはいえ、ひとまず帰りの連絡を待っていたが、
夕方になっても、連絡がなかったのでこれはいよいよ、やばいと判断し警察へ。
ところがである、行った警察は、私の住む隣の市の管轄の警察署で
それだと行方不明の正式な受理ができないというじゃないか?
は?
なんでこんな緊急事態に役所仕事を振りかざすねん、警察よ!
いや、そもそも、市がちがうことは承知の上で、
親父が行ったであろう方角を考慮して、こっちの警察にやってきたのである。
我々が住むのが市と市の境界の際であり、生活圏としては
買い物も病院も、どっちかといえば隣の市なのであるからそっちに行ったのに
この有様である。
仕方なく、自分の管轄の警察署に改めて申請を出しに行こうと車で向かっている最中に
連絡が入った。
親父が羽曳野警察で保護されたと・・・。
え?羽曳野?
車でも1時間以上かかるそんな場所で?
ま、結局、右も左も、東西南北も、時間も、季節も、飯を食ったかどうかさえ、
トイレに行ったのかもすっからかんにわからなくなって彷徨っていたという親父。
見つかって保護されてよかった・・・とは思うけど、
申し訳ないが、
正直心の中では複雑な気持ちであったことはいうまでもない。